株式会社サンワ・アイ

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技術レポート
機械加工について
冷間圧造について

材料を常温のまま塑性加工する加工方法は冷間圧造と呼ばれます。冷間圧造加工を受けた製品は組織が微細化され、ファイバーフロー(材料がもつ繊維状組織)が切断されにくいという特徴があり、耐摩耗性が良くなります。また、冷間加工硬化による強度上昇や、軟質材の場合には被削性向上などの利点があり、比較的安価な素材の使用や、熱処理の省略ができる場合もあります。量産品のネジは小径のものを中心に冷間圧造で製作される場合が多く、ヘッダーと呼ばれる機械で頭部や外形を作る為、別名ヘッダー加工とも言われますが、ヘッダー加工はパンチ(頭部成型用・移動型)及びダイス(首下成型用・固定型)の金型で構成されていて、2パンチ×3ダイスまでをヘッダー、4パンチ×4ダイス以上は区別してホーマと呼ばれます。


加工可能材料

専用の形状・線径に加工された、冷間圧造用の金属材料 (合金鋼・炭素鋼・ステンレス鋼・非鉄金属など)


メリット・デメリット

メリット

冷間圧造は、専用のコイル状の材料が切削用材料に比べコストが割安な上、金型による成形の為、切削加工と比べ切粉が殆ど出ず、材料費を安く抑えることができます。

また、熱によっての歪みが少ない為、比較的高精度の製品を連続加工することが可能です。

デメリット

パンチ・ダイス等の金型製作のコストや納期がかかります。

また、使用コイル材の径から完成品に圧造する太さ・厚みの制約や、使用コイル材の購入量により一定の製作ロットが必要になる場合があります。

圧造と鍛造の違い

二つの言葉はほぼ同じ意味のようですが、圧造は前述の通り、横方向から加圧して成形するタイプの機械加工について言うことが多いため、ヘッダーやホーマによる加工の場合に限定して使われる用語とも言えます。
対して、縦方向から圧力をかけていくものはプレス加工と言われ、プレス加工による加圧を施したものは鍛造品と呼ぶことが多いようです。



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